7月2日

今日は銀座にてGFN(緑内障フレンドネットワーク)の勉強会が開催され
私も参加してきた
1時半開場2時開始
会場は「東京都中小企業会館」
開始10分前に入るともうほとんどの席が埋まっていて私は後ろの方の席に座った
丁度100名ほどの人が来ていた60人位が女性 40人位が男性かな
やはり後ろから見てみると白髪の方の姿が目立つ
年齢的には高齢の方がほとんどだ
私くらいの年齢の人は何人かしか見当たらないほど

初めに代表からの挨拶

今の日本の医療現状を考えると、神経系統の病気の研究が遅れている
厚生労働省に失明を減らす研究に力を入れてくれるように、働きかけている
私たち患者の苦しみを皆さんに分かってもらいたい
そして緑内障を治る病気にしたい
これからも患者同士が助け合い、励ましあい、悩みを分かち合っていきましょう

そして町田市で眼科を開業している先生からのお話し

☆余計な心配・肝心な心配

緑内障とは 
・視機能の慢性進行性障害
・40歳以上の約3%が発症
・失明率日本では第2位 (14%) 糖尿病が第1位 (18%)
 しかし現在は緑内障が1位ではないかと言われている
 年々糖尿病の治療の進歩から失明は減ってきているため、緑内障の方が1位の可能性がある

特徴
・自覚症状に乏しい
・分かった時には視野欠損していた 70%
・理由 他の病気で受診して見つかった
・眼圧は相当上がっても特殊なケース以外、自分では分からない
・視野が欠けても真っ黒になるわけではなく霧がかかっているような程度で分かりづらい

眼圧高くないからOK?→NO!
・眼圧とはパンチのようなもので体が強ければOK・弱ければダメージを受ける
・キーワードは「相対的」

眼圧は一度測ったら大丈夫!→NO!
・眼圧とは変動性のもの(呼吸・日内・季節・薬)などで変わるもの
・一喜一憂は無意味
・「変化」と「変動」は違うもの 自分の眼圧の良い範囲を知っておく
 変化→対処必要 変動→見守る

視神経に陥凹あり→NO!
・ありなしではなく、程度が大事

見にくくないから心配ない→NO!
・自覚症状はあてにならない
・見にくさは突然感じる事が多い
・そのために不自由が無いうちに治療を開始する

薬について
・市販の風邪薬に限らず200〜300種類の薬剤に「禁忌」の注意書き
・これは急性型のみ→散瞳に影響し眼圧が急に上がってしまうため
・基本的に開放・閉塞は治療していれば大丈夫

レーザーは予防的効果あり!
・そのかわり角膜の状態の確認は必要
・まれに黒目に痛みを感じることもある

ステロイド治療は心配?→YES!
・1ヶ月以内の眼圧上昇
・眼の周りに塗布した軟膏が涙液に移行して目に入り眼圧上昇
・痒くても眼をこすらない 続けると網膜はく離の危険性
・どうしても痒いときには眼を直接こするのではなく、皮膚を眼の上の骨に向かって引っ張る
・保冷剤などで少し冷やす

手術すれば大丈夫!→NO!
・手術は眼圧を下げるだけ
・「治す手術」はない
・現在の治療法は 薬・レーザー・手術の3つしかない
・手術は薬の1つでしかない
・眼圧下げ視野障害の進行を遅らせる

手術は心配・目薬は大丈夫!→NO!
・目薬は副作用があるので慎重に使う必要
・キサラタンの眼の回りの黒ずみは3ヶ月止めれば元に戻る

治らない病気だから心配→NO!
・確かに治る病気ではない
・自分で自分の首を絞めない方が良い
・病名宣告=失明 ×
・病名ではなくやられ度

遺伝について→少しYES
・兄弟で30% 親子で20% 100%ではない
・顔が似るように眼も似ることがある
・兄弟や子供も一応調べた方が安心

ブルーベリー飲んでるから安心→NO!
・「良い」と言う意味は?
・原因・関連・効果は簡単には決められない
・TV番組等は「予防」と「治療」を混同させる
 1つを取り上げ断定する
 タバコが悪い!とは言わない→スポンサーがいるから
・新聞・TVを信じるな!

眼を使ってよいか心配→OK!
・通常の生活でOK
・足が弱いからじゃあ使わないか、と一緒

・目薬は多くつければ心配
・効果は一滴でOK
・点け忘れた→そんなに気にしない!(ちゃんと毎日点眼していれば)
・真面目=マイナス
・点眼は効果が無くなるまで長い時間かかる

・点眼薬については実際に分かってない看護師・薬剤師多い→本に書いてあることのみ
・目薬冷蔵保存だから→旅行にもいけない ×
 眼圧上がるから→飛行機にも乗らない ×
・キサラタン・レスキュラにおいても試験的に高温で何ヶ月も置いておいて、多少の変化が見られるだけ
 なので、そんなに心配はない

ジェネリックについて
・先発品と全く同じではない
・成分が違う 80%で同じと定義
・例えば目薬濃度0.5%だと 99.5%は水(保存剤等)

☆会員からの質問
・Q セカンドについてどう思うか?
・A 例えば「手術はひつようですか?」と聞かれても今までのデータがないので困る
   セカンドが悪口的になってしまうと困る
   もう一回初めから全ての検査をするようになる事を覚悟しておく
   座ってすぐに「私だったらこうします」と言うのは信用できない
   セカンドで一回行ったから分かるものではない

・Q 春先になると喘息がでてステロイド吸引をしたが心配
・A まれに3年間キサラタン点眼で喘息の副作用が出たことがある
   ステロイドを使っている場合は頻繁に眼圧を測る事が大切
   内服も吸引も影響はあるが目に近い使用の方が更に心配

・Q 遺伝について タイプによって遺伝の強さに関係あるのか?
・A 慢性のもので調査している
   視神経の弱さに関しての確立で見る
   やはり形とかが似るので弱さなども似ることがある
   研究は分かりつつある、から一歩も進んでいない
   色々な要因の中の1つでしかない

・Q 眼圧は接触式と風圧式があるが接触式の方が正確か?
   片目が緑内障だと両目なるのか?
・A 接触式で計る方が良い
   あくまで私の意見として 
   ドクターを選ぶ時のアドバイスとして、接触式で計る所・通院に1時間以内(頻繁に長期通うから)
   正常眼圧の場合片方から片方へ障害が出るのに平均で8から10年位
   視神経は両方弱いのが普通
   私は視神経障害のない方は治療しない方針
   治療は眼圧を下げるだけで視神経を助けるものではないので
   コスト・副作用考えたらなるべく少ない治療をしたい
   50歳で発症したとしてもそれからまだ30年40年の治療になるわけだから

・Q サプリについて
・A 何でも効く、と言うのは分からない
   あくまでも「ワラ」として考える
   イチョウ葉エキスも血流には良い、がちゃんとした量が配合されてるのかは分からない
   買うなら製薬会社のものが良い
   高額なものはダメ

以上私のメモ書きでの資料なので、若干ニュアンスなど違う所が在るかも知れません
また、全て今回の先生の個人的見解による答えもある、と言うことです

2時から始まった勉強会は4時に終了
今まで知っていたことも多々あったけれど、へ〜!
と思うこともあり、参加してよかったと思いました
「余計な心配」と「肝心な心配」
これをちゃんと区別しなければね!

こういう会に出ると何時も思うこと
皆不安な気持ちは同じなんだなぁ〜
と言うこと 





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