7月15日

ずっと気になっていることがある。
セカンドの先生に視野検査の資料をコピーした物を欲しい、とお願いした時に言われたこと。
「あまり、人に緑内障であることは言わない方が良いよ。今後お子さんの就職とか結婚の時に
障害になることもあるからね。」
ショックだった。
私の病気が子供の将来に悪い影響を与えるなんて、そんな事考えた事もなかった。。。
もちろん、黙っていればこの病気は見た目では分らないから済むこと。
私自身、この病気のことは家族以外一緒に住んでる私の両親と、一生付き合うであろう親友にしか言っていない。
兄弟にも親戚にも、もちろん職場の人にも誰にも言ってない。
何年、何十年後にもし失明するようなことがあれば、隠しておくことは出来ないだろう。
でもそれまでは、言わないつもり。
いつか子供が結婚を考えたとき、果たして相手の人に告げるのかなぁ。。。。
でも、娘、息子自身が病気な訳じゃないから、関係ないよね・・・
相手の親?やっぱり「遺伝」とか気にする人だったら、障害になることもあるのかなぁ。
私が知ってる限り、私の周りに緑内障の親戚とかはいない・・・
と言うことは、私が今後この病気の発症元になるって事?
もしかしたら、いつか誰かにこの病気が出て、その時に「ああ、あの人がなってたからね」って言われるの?
自分が苦しむのは仕方ないけど、私の事で子供が苦しむのは見たくない・・・・
こんなこと、いくら考えたって仕方がないのは充分分ってるけど、心に重くのしかかる。


7月23日

思い切って8月に日帰り人間ドッグを申し込む。
前からそろそろやらなくちゃ、と思ってたけどなかなか時間もないし、何か怖くて。。。。
でも、相変わらず目が光るのも続いてるし、頭痛もちょくちょくあるし。
この所、頭痛薬飲む回数が増えている。
今週は5日位続けて飲んだかなぁ〜
一度頭が痛くなると、一週間位痛みが続く。
もう朝目が覚めたときから「あ、今日も痛くなるな」と解る。
目の疲れもあるし、特に右のこめかみが痛い。
触るとず〜んと頭に響くような痛みが走る。
緑内障発覚してから体重も4s位減っちゃったし。。。。
そんなこんなで、人間ドッグを受けることにした。
でも、胃カメラがイヤだ。
出来れば受けたくない。
緑内障だと通常の麻酔が使えないらしいし、結構辛いと聞くし。
が!折角やるならとことん検査して貰おう、と覚悟を決めた。
オプションでMRIも付けて貰った。
これで完璧!
さて、どんな結果が出る事やら。
今からちょっとドキドキものです。


7月25日

急に気持ちが落ち込む。。。。
何でだろう?
何もかもがイヤになる。何もかもがもうどうでもよくなる。
不意に涙が溢れ出す。
止めどなく涙が流れる。
何が悲しいのだろう?
何が不安なのだろう?
何が、何が、何が・・・・・・・・
自分で自分の心がコントロール出来なくなる。
誰にも助けを求められない、自分との戦い。
また這い上がる力が出てくるまでの自分との戦い。
この繰り返し。
いつまで続くのか解らない、戦い。



7月26日

皆同じなんだね。
苦しんで、もがいて、泣いて。
心の支えが欲しいんだよね。
何でも、どんな形でも良い、何か自分の心を支えてくれる物が欲しい。
この病気はじりじりと、少しずつ視野を奪っていく。
失った視野はもう2度と戻っては来ない。
時々良い方の目をつぶって確かめてみる。
ホントはちゃんと見えてるんじゃないか、視野はちゃんとあるんじゃないか。
緑内障なんかじゃなかったんじゃないかって。
外で点字を見ると、何気なく触ってみる。
時々両目閉じて手探りで家の中歩いてみる。
見えないって、こういう事なんだ、と。
その反面、今にきっと凄い目薬が出来て、緑内障なんて簡単に治るような
そんな時代が来るんじゃないかって思ったりしてみる。
失明するとは限らない、そう思ってもやっぱり不安なんだよね。
だから心はいつもグチャグチャ、一瞬でも心が安らぐそんな時間、そんな場所が欲しい。
もう少し、もう少し時間下さい。
そしたらまた、這い上がれるから。


7月30日

時々ふと思う。
緑内障になる前の生活に戻りたい、戻れたらどんなに幸せだろうって。
将来に特別な不安もなく、普通にパートして好きな舞台観て、ディズニーランドに行って。
そんな何でもない生活だったけど、今はそれがとても貴重だったと思える。
人を羨ましいと思ったこともあまり無かったけど、今は時々何の病気もなく自由に生活を楽しんでいる人を
羨ましく思ったりする。
そして、そんな自分に嫌悪感を覚える。
でもね、一つだけこの病気になって良かったことがある。
それは、運命とも思える人との出会い。
緑内障にならなかったら、決して出会うことは無かったであろう人との出会い。
それは、今までの人生の中ではあり得なかったほどの強く濃い出会い。
この出会いは大切にしたい。
折角神様が出会うことをご褒美として与えてくれたんだと思うから。
後ろばかり振り向いてはいけない。
前を見なければ。
例えそれが苦しく、辛く、厳しい現実であっても。
私には素晴しい出会いがあったのだから。


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