5月


5月3日

このHPで知り合った人がいる

彼女は丁度1年前、視野欠損から
好きだったテニスもボールが消えてしまい
上手くプレーすることができなくなり
レジの仕事も数字の一部分が欠けて見えなくなり
続けることができなくなり
自分はなにをすれば、これからどうすれば良いのか
不安と絶望の中で、泣いて叫んで、苦しんでいた

そんな彼女が今、素晴らし人生の選択をして
いきいきと生活している

彼女はまず訪問看護科に入学、字が見ずらくなっていたため
3ヶ月の座学は本当に大変だったそうだ

その後の2ヶ月間の実習では3人中2人が辞めたそうだ
それでも彼女は頑張って、そのまま今は介護の仕事を
続けている

彼女は人生の終盤を迎えた方たちが、
穏やかに暮らせるお手伝いができることに
喜びを感じていると言う

一度は諦めたテニスも遠近感もなく
消える魔球になって思うようにはプレー出来ないけど
まだプレーが出来る、と言うことを大事にして
これからもできるかぎり、続けていくそうだ

久し振りに聞いた彼女の生活ぶりに
私は本当に嬉しくなった

去年はどうしてあげたら良いのか
苦しんでる彼女に何とか元気になって欲しくて
ただただ、話を聞いてあげる事しか出来なくて
自分の無力さに情けなくなったり

でもやっぱり人間って強いんだね
どん底の苦しみを味わって、そこから這い上がった人は
凄く強くなれるんだということ
彼女の姿から教えてもらった気がする

何だか私も元気を貰った気がして
頑張らなくちゃ、って思ったりして

見えなくなったところばかり
見るんじゃなくて
見えてるところを
見つけていきたい


5月1日

5月に入ったとたん、夏日になった

久し振りに窓を全開にする

カーテンを膨らませながら、爽やかな風が吹き込んでくる

私はこの瞬間が大好きだ

そっと目を閉じてみる

風の音 子供達の声 鳥のさえずり

目を開けていると気づかない

色々な音が私の耳に飛び込んでくる

目を開けていても

見えないものがあることを

目を閉じてみて

初めて感じる





6月






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